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 小林 太三のコラム

地球環境とCO2ガス

地球上の二酸化炭素気体

 CO2とは、その記号のごとく二酸化炭素気体こと。したがって、酸素は含まないが、毒性が無く、不燃性。そして数十キロに圧縮すると液体になり、これを冷却すれば、炭酸ガスの氷、つまりドライアイスになるんだ。

 また地球上では、人間や動物も、酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出して生きている。そして人類はその生存と文明維持のために、二酸化炭素を吸収し、太陽光とで光合成して酸素を作る植物や樹木を燃料としいるだけでは足りなく、地球内部の化石燃料を掘り出して燃焼させて生存しているのが現状なのだ。また、ガソリンや灯油で車をを走らせたりして新たの発生させる二酸化炭素気体を、大気中に放出する事が文明の進化とともに増えていった事は、今更説明をするまでも無いこと。

 この二酸化炭素は、石炭や石油、そしてこれ等を燃料としている交通機関やあらゆる産業の原動力としていたり、木材や可燃ごみ等を燃やしたときに発生する過酸化気体で、今までは当然のように大気中に放出されていた。しかし文明が進むとともに、この二酸化炭素気体が、地球の上空に堆積し、これが原因で地球環境が悪化する原因となっていることが判明し、今では世界的に「これ以上二酸化炭素を増やさないように努力しよう!」と、全世界で次第に努力するようになった。

 それはね。コーラやビールのように、スッキリさせたい時には欠かすことの出来ない炭酸飲料やビール。あれはすべて、二酸化炭素気体を液体の中に溶け込ませているからなんだ。だから、「ブシュ〜ッ!」とやるたびに、私達は二酸化炭素気体特有の発泡効果が楽しめる

人間の英知が生み出した無害で不燃の高圧ガス

 このようにして産業界から排出される余剰二酸化炭素気体。つまり炭酸ガスは、高圧で小容量に圧縮されると液化し、貯蔵しやすくなる。そしてこれを更に冷却すると凍ってしまうとなるのだが、これは何だかわかるかな・・・・?。これがドライアイスだ。

 ドライアイスは、皆さん知ってのとおり、ケーキやハイボール等に使う食品加工用から、産業用、舞台・映画TVの効果用、美容用。そればかりか、冠婚葬祭用や医療用としても、無くてはならない存在だ。

この他、原油を精製したり、天然ガスを精製したり、アンモニア肥料を作ったり、発酵食品業界や、鉱石から鉄や金属を精錬したりという、あらゆる基礎産業の製造工程で発生する二酸化炭素は、以前は、その殆どが大気中には放出されていた。しかし次第にそれ等から放出されていた余剰二酸化炭素が、工夫によって化学合成されると、他の炭素素材として再利用される技術が次第に発達してゆくようになる。

 そしてまた、この液化炭酸ガスをボンベに詰めたのが炭酸ガスボンベだ。炭酸ガスボンベには、大人の背丈ほどもある200キロボンベから、家庭用生ビールボトルの個人サーバー用の10グラムの小型ボンベに至るまでさまざまなサイズのボンベが作られていて、産業用CO2レーザー加工機やレーザー溶接機や手術用のCO2レーザーメス等。広くハイテク機器類にも使用されている。

 この他。コーラやビールのように、スッキリさせたい時には欠かすことの出来ない炭酸飲料やビール。あれはすべて、二酸化炭素気体を液体の中に溶け込ませたり発生させているからなんだ。そのおかげで、「ブシュ〜ッ!」とやるたびに、私達は二酸化炭素気体特有の発泡効果も楽しめる。

 なぜこんなに広範囲にCO2ガスが応用されているのかというと、産業用炭酸ガスは、わざわざこの用途のために生産されているのでは無く、素材産業界から、本来は大気中に排出されるはずだった大量の二酸化炭素気体を、人間の英知によって、効果的に再利用出来る用途を開発した結果の副産物だからなのだ・・・・。と言う事。そして、二酸化炭素だから完全に不燃。さらにその元素は炭素と酸素だから無害な気体だという事も手伝っている。

 従って現在世界中で、今までフロンガスやプロパンガス等の環境汚染物質を、エアーゾルのパワーソースにしていた諸国も、次第にフロンを使用を禁止しているが、炭酸ガスボンベを使用禁止にしている文明国なんて聞いた事が無い

 だからもし、この説明に疑問を持つ人がいたら、インターネットで調べてみるが良い。全く同様の内容がイッパイ出てくるから。以前にこのことを簡単に「本来は大気中に排出されてしまう二酸化炭素をボンベに詰めて工業利用」と、要約して書いたら、「それはマヤカシダ!」と、意味の無い中傷をされたため、今回は、あらためて詳しく説明をしておこう。

 つまり私が皆さんに知っていて欲しいのは「産業用の炭酸ガスは、本来なら産業界からそのまま大気中に吐き出されてしまう二酸化炭素気体を有効に再利用するという、人間の英知によって出来た無害なパワーソースなんだ」という事!。したがって、CO2ガスボンベを使用しても、「そのまま放出させるのか。圧縮して再利用させてから放出させるのか・・・。の違いがあるだけなのだ」。したがって、CO2ガスボンベを産業的に有効利用する事が、地球上の二酸化炭素の総量の増加にはならないのだ。

世界のCO2ガス事情

 今から20年ほど前、私はタニオ・コバになってからヨーロッパのエアソフト会社の技術顧問をしていた関係で、海外のトイガン業界に深く係わるようになったのだが、初期の海外のガス・エアーソフトガンのパワーソースは、驚くことに可燃性のプロパンガスボンベだったのだ。しかし次第に、可燃性ガスの危険性が問題視されるようになり、現在ではCO2ボンベが主流となっている。

 ヨーロッパは世界で一番環境問題に厳しい地域。なぜこれ等の諸国で、フロンガスを前面的に禁止してCO2ボンベに移行しているにかを、冷静に考えて欲しいものだ。

 昨年新聞で、「メルセデス・ベンツ車が、エアコンにフロンガスを使用しているため、フランスでの販売禁止となり、訴訟が起きている」という記事を読んだ。家庭用や車両用のエアコンの媒体ガスはフロンガスが主体であったため、以前からさまざまにガスの改良がなされてきた。しかし、この記事では、ガス番号を問わず、フロンガスを禁止するという考えのようで、周辺諸国でも問題になっているようで、現在、そのタイプを問わず、もう新規のフロンガスの生産は世界的に禁止されている。だから近い将来、フロンガスは枯渇して消滅する事は間違い無い。

 エアソフトガラパゴス・ニッポン

現在日本でもCO2ボンベは、車のパンクの応急修理用、救助用ボートのパワーソース、エアーバッグパワーソース、水槽の水中植物用、生ビールサーバー用、家庭用アイスクリームボトル用、ハイボールボトル用、生ビールタンク用・・・と、多くの業界で実用されていてる事実は、もう皆さん良くご存知のはずだ。それはなんでか?。それは、小型のCO2ボンベが、雑貨用品として安全で扱いやすいからなにだ。しかし同じ日本の国内のエアーソフト業界においては、決してそうではないのが現状だ。

 その昔、日本のエアソフト業界に君臨していた巨人二人の間で起きたCO2戦争の後遺症により、未だに「CO2=極悪銃の象徴」との誤解が、反対陣営の営業の道具に使われていた事の影響で、ごく近い将来にフロンガスが枯渇し、GBBガンを持つ皆さんが困る時が来て、パワーソースパニックが起きるるまで、この風潮は消えないだろう。

 しかし私やSTGAが、過去に経済産業省や警察庁の担当官に、機会がある毎にこの件を確認しているが、「毒性・可燃性が無く、雑貨として認めているパワーソースであれば、法定威力を超えない限り問題はありません」という、回答を得ているのに、未だに無意味なガラパゴス状態は解消されていないのは、エアーソフト・マザーランドニッポンとして、誠にもって恥ずかしい現実だ。

 今や台湾がエアーソフト・GBBのマザーランドのような存在だが、商業的にはどうであれ、そのルーツは日本である。そして日本でもフロンガスの新規生産はもちろん禁止。今はリサイクル回収したフロンガスを細々と使っている現状のため、次第にフロンガスは無くなってしまう日がやって来るまで、日本のパワーソースにおける馬鹿な錯誤はなくならないだろうと思っている。

 今、アジアの中で、周辺他国と日本の製品や人間性の違いが世界から認められつつある昨今。日本製GBBやEBBにおいても、その出来の良さが世界に知られている。しかし、エアソフトのパワーソースに関してはどうだろう?。世界のエアーソフトガン界の中で、地球温暖化のために禁止されているフロンガス。しかもこれを「バシュ、バシュ!」と、オモチャの鉄砲で平気で大気中に放出させている国は日本だけだ。それもエアソフトのマザーランド。つまりこれを発祥させたアジア一の文明国だよ日本は。恥ずかしいとは思いませんか、皆さん?。

 まあ、今のフロンガスの垂れ流しエアソフトの現状が続き、近い将来、日本のエアソフト業界が世界の笑いものなる日が来るのを待つしかないのかネエ!。そしたら私はヤッパモデルガンに原点復帰するしかないか?。悲しいね!。


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